院長あいさつ

院長 磯嶋浩二
岡山県玉野市の玉野三井病院・院長の磯嶋浩二と申します。
平成3年11月に、岡山大学第二内科より当病院に赴任し、平成27年院長に就任、20数年以上、玉野三井病院で地域の皆さまの健康づくりのお手伝いをさせていただいております。
地域の高齢化に対応した医療の推進
この間玉野市では、若い世代の市外への流出にともない、人口の高齢化が進んでいます。その中で、 75 歳以上のいわゆる後期高齢者の独居、あるいは高齢者夫婦の二人暮らしという高齢者のみの世帯が増えてきています。さらには、認知症の問題も加わって、医療、介護両面からのサポートを必要とされる方々が、年々増加の一途をたどっている現状です。そういった方々が、少しでも長く住み慣れた我が家あるいは地域に住み続けられるように、私は在宅医療に力を注いできました。現在、約数十 軒の訪問診療を行い、 24 時間体制で対応できるようにしています。緊急往診や、在宅での看取りも行い、強化型の在宅支援病院の資格を取得しています。
地域医療を支える臨床研修医の受け入れと育成
玉野市における当院の役割を、今後とも継続して果たしていけるように、地域医療を目指す人材の育成に努めています。初期研修における地域研修の研修医受け入れ、地域枠からの後期研修医の受け入れ、新専門医制度での総合臨床専門医の受験資格を目指す研修医の受け入れを行っていきます。また、在宅医療に関心のある看護師も受け入れ、訪問看護を強化していきます。
救急基幹病院として高度な医療環境を完備
玉野地区の救急基幹病院として、一般病棟60床で一次・二次救急に対応しています。検査設備として64列マルチスライスCTや1.5テスラMRIをいち早く取り入れており、常勤の放射線科医がリアルタイムで画像所見をつけます。
内科、外科、整形外科、眼科、放射線科、リハビリ科、歯科の各診療科があり、病状によって適切な医療が受けられる体制が整えられていますが、急性冠疾患や脳外科疾患、血液疾患、悪性腫瘍の確定診断・治療などで高次医療機関への紹介が必要な場合には、倉敷・岡山の基幹病院と連携を行います。
高次病院へ紹介した患者様の亜急性期の対応についても、包括ケア病床で再転入院させてフォローアップ、在宅復帰がすぐに困難な患者様に対しては、 50床の療養病棟で入院継続してもらいながら、退院の調整を行うことができます。
また、玉野市内の介護サービス事業所や訪問看護ステーションとも連携、ケアマネージャー、ヘルパー、介護施設職員、病棟看護師、地域連携室スタッフなど多職種による退院調整会議を行っています。
当院は、より良い医療を継続的に提供するために、設備面、人材育成の面でも努力を重ね、この玉野地域の医療に貢献してまいりたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
玉野三井病院の概要
病院理念
地域に根ざし、誠意と確かな医療で、患者様に信頼され安心していただける病院
基本方針
- 患者様のかかりつけとしてのお付き合いを念頭に責任を持って対応します
- 健診とそれに基づく健康相談
- 救急を含めた急性期医療
- 療養を含めた慢性期医療
- 訪問診療を含めた在宅医療
- 患者様の尊厳と権利を尊重し、患者様中心の医療を実践します
- 個人情報の保護と守秘義務の徹底を心がけます
- 全職員が研さんを積み、医療の質と安全について常に向上を目指します
特徴
市民検診や特定検診、人間ドックなどの予防医療で、検査データの意味を分かりやすく説明し、患者様の健康相談にしっかりと対応します。 地域の急性期医療のナビゲーターとして救急要請を受け入れ、高次医療機関に紹介転送の必要がある患者様と当院で治療すべき患者様をしっかり見極め、迅速に対応します。
急性期医療が終わった後の患者様の生活プランの設定をお手伝いします。退院後の在宅生活で自立に不安のある患者様は、介護環境を整え安心して自宅に退院できるよう調整します。自宅での生活が困難な患者様は、施設入所のお手伝いをいたします。そして、安心して退院できるまでの療養を提供します。
通院が困難な方は、玉野市内どこでも定期的な訪問診療として三井病院の医師がご自宅に伺い、安心をサポートします。訪問診療の患者様に対しては、24時間三井病院が対応し、電話でのアドバイスや場合に応じて緊急時の往診、入院の受入れも行います。 在宅での看取りや終末期医療、緩和ケア医療も積極的に行っています。
患者様の権利について
私たちは患者様の権利を尊重し、信頼関係を築き患者様中心のあたたかい医療の実践に努めます
- 患者様の意思を尊重し満足される医療を提供します
- 治療の説明を受け、選択や拒否ができるようにいたします
- プライバシーを尊重いたします
概要
所在地 | 〒706-0012 岡山県玉野市玉3-2-1 |
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連絡先 | 電話: 0863-31-4187 FAX 0863-23-2084 |
診療科目 | 内科 外科 整形外科 眼科 耳鼻科 放射線科 歯科 麻酔科(麻酔医:三宅三喜男) 検診(成人病検診 各種健康診断)人間ドック リハビリテーション |
各種指定 | 救急告示、各種健康保険、労災保険、生活保護法、結核予防法、原爆被爆者検診 |
許可病床数 | 一般60床・医療50床 |
受付時間 | 午前 8:30~12:30 午後 3:00~5:30 土曜日、日曜日、祝日、年末年始は休診 ※但し、急患の場合はこの限りではありません |
診療開始時間 | 午前 9:00~ 午後3:30~ |
主な医療機器 | マルチヘリカルCT(64列)、MRI(1.5テスラ)、超音波診断装置、終夜睡眠ポリグラフィ(睡眠時無呼吸症候群)、乳がん精密検査用マンモグラフィ、腹腔鏡手術装置、内視鏡、トレッドミル |
院内案内図
玉野三井病院の沿革
大正8年 | 玉野造船所本館前に診療所を開設し診療する。 |
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大正9年 | 和田地区に病院を新築、内科、外科、眼科、及び産婦人科の4科で運営 |
昭和10年11月 | 現在地(玉野市玉3-2-1)にて地鎮祭を起工 |
昭和12年1月 | 建物完成、玉野三井総合病院として運営、地方病院としては大規模且つ近代的な病院として注目を浴びた |
昭和12年1月30日 | 岡山県より開設許可 |
昭和12年4月 | 三井病院の看護婦供給を目的に准看護婦教育を開始する |
昭和25年10月1日 | 生活保護法指定医療機関として認可 |
昭和29年4月 | 准看護婦教育が三井病院から玉野市医師会に委託され医師会立玉野准看護婦養成所として開設、市内各病院、医院の看護婦養成に力を発揮する |
昭和32年10月1日 | 岡山県より保険医療機関として認可 |
昭和39年 | 岡山県胃精密検診施設として認可 |
昭和46年3月 | 学校教育法の規定により各種学校となり、玉野准看護婦学校に名称変更 |
昭和54年4月 | 会社合理化に伴い事業所病院として最小限度必要な診療科で運営することとなりこれに見合った設備の合理化が行われた。このため11科あった診療科目は内科、外科、整形外科、眼科、放射線科、歯科の6科で運営することとなり、病床数も155床から105床に減床し非総合病院となる |
昭和54年8月 | 才野 進先生新院長就任。 |
昭和56年4月 | レセプトコンピューター導入 |
昭和59年4月 | 准看護婦学校で男子生徒受け入れ開始 |
昭和61年4月 | 病床数146床となる |
平成1年 | 岡山県大腸精密検診施設として認可 |
平成3年6月 | 特1類の認可を取得、併せて放射線科を標榜し7科となる。この年、簡易検査棟を新設、病理検査などが対応可能となる |
平成9年12月 | 4階に特殊入浴室を設置し体の不自由な患者に対し快適な環境を提供出来ることとなった。病床146から143床とする |
平成10年3月 | 玉野准看護婦学校閉校 |
平成11年6月 | 大型MRI装置(1.5テスラ)を導入 |
平成12年12月 | 消防法などに適法した検査棟が完成 |
平成14年7月 | 麻酔科標榜認可(厚生労働省) |
平成15年2月 | マルチスライス型最高速CT16列導入(この時点では岡山県内初) |
平成15年4月 | 南病棟50床が完成、療養病棟として運営 50床を療養病棟として認可(このうち24床は介護療養型として認可)、残り93床が一般病床 |
平成15年4月 | 病院会計処理方法を今までの事業所の福利厚生の一環から一事業部の考え方に変更し、受注工事・売上高方式とする(平成15年度より) |
平成15年8月 | 一般病床看護基準を従来の3:1から2.5:1に申請し 8月1日より認可される |
平成16年9月 | 日本医療機能評価機構の定める認定基準(複合病院種別A:一般・長期療養)を達成、認定証を受ける |
平成18年4月 | 一般病床看護基準が13:1で認可される |
平成19年4月 | 岡山県肝炎一次専門医療機関として認可 |
平成19年5月 | 介護型24床が医療型として認可され、療養病床50床は全て医療型となる |
平成19年6月 | 健康管理手帳所持者を対象とした健康診断を実施する指定医療機関となる |
平成19年6月 | 亜急性期入院病床を一般病棟2階に2床 |
平成20年7月 | 一般病床看護基準が10:1で認可されるCT16列より64列型にバージョンアップ(メーカー;東芝メデイカル)、医療用画像システム導入(富士フイルムメディカル)、亜急性期入院病床を一般病棟2階に6床、3階に4床に増床 |
平成21年4月 | 三宅三喜男先生新院長、才野 進先生管理者就任。 |
平成21年9月 | 日本機能評価更新 バージョン5. |
平成22年4月 | 在宅療養支援病院として認可される |
平成22年10月 | MRI代替。1.5テスラ変わらず。東芝よりシーメンスへ。 |
平成24年4月 | 岡山県肺がん精密検診機関として認可 |
平成25年7月 | 医療用画像システム更新(富士フイルムメディカル) |
平成26年9月 | 日本機能評価更新を辞退 |
平成26年10月 | 亜急性期入院病床に変わり、地域包括ケア入院病床を 一般病棟3階に8床 |
平成27年4月 | 磯嶋浩二 新院長、三宅三喜男 名誉院長就任 |
平成27年7月 | 地域包括ケア入院病床を一般病棟3階から2階に21床へ増床 |
平成27年10月 | 地域包括ケア入院病床を一般病棟2階に29床へ増床 |
平成28年8月 | 地域包括ケア入院病床を一般病棟2階に32床へ増床 |
平成30年12月 | 一般病床20床 地域包括病床40床 療養病床50床 110床へ減床 |
平成31年4月 | 一般病床15床 地域包括病床45床へ変更 |